鍼はなぜ効果があるのでしよう?
注射のように体内に薬を入れる訳ではないのに、どうして治療効果が期待できるのでしょうか?
疑問を持たれる方もいると思います。
鍼灸師とは、厚生労働省が認める国家資格でありWHOでは経穴の認定もされています。
鍼灸治療は三千年前の中国で誕生し、日本には飛鳥時代(6世紀ごろ)に伝わったと云われています。
歴史のある治療法であり、治療効果が認められるからこそ現在でも存在しているのだと思います。
鍼灸治療とは、体表にある穴を刺激し、中枢神経(脳や脊髄)を経由して痛みや炎症を和らげる作用があります。
また、自律神経のバランスを整え、自然治癒力を向上させます。
最近では脳内物質(エンドルフィン)との因果関係など、化学的な証明もされつつあります。
鍼を体表に刺し、わずかとはいえ組織を傷つけることで白血球(マクロファージ等)が集まり免疫カアップにも期待ができます。
さらに、痛みを伴わない鍼治療では、筋肉の緊張を緩和する効果もあり、施術中に寝る方もみえます。
リラックスした状態で施術を受けていただけると、より高い治療効果が望めます。
そうした長い年月、たくさんの先人の知恵や経験の積み重ねがあり現在に至っていると思うと、たいへん奥深くこれからも追求していきたい世界だと思います。