治癒に向かう過程で痛みの場所がよく変わる方がみえます。
痛みの場所が変化するのは よい反応である場合が多いです。
症状の最も強い場所を脳で感じ、認識しますからその患部が治ってくると別の場所が気になってくるわけです。
一番痛い所がマシになったと言えますから よい反応といえます。
ただし無理な体の使い方などで悪化して、痛みの場所が変わることもあります。
それがよい反応か悪い反応かは、痛みや炎症の強さで判断できます。
線維筋痛症
患者数は全人口の約 1.7 % 以上と推測されていて、女性の発症率が高く男性の約7倍といわれています。
症状は身体のあちこちが痛く、痛む場所もよく移動します。
軽度のものから激しい痛みまであり、なぜこのような痛みが起こるのか、原因は解明されていません。
一般的な血液検査や画像検査では異常がみつからず、整形外科や内科でもよくわからないといわれることがあるようです。
そのため精神的なものだろうと周りから思われ、痛みや辛さを理解されずに苦しんでいる方もいます。
診断は痛みの範囲と圧痛点が 11 箇所以上で医師が判断します。
当院でも 線維筋痛症 と診断されて来院される方が何人かみえます。 適応承認の薬である リリカ を服用される場合が多いようですが、なかなか根本的な治癒に至るには難しい場合が多いです。
筋肉に対する治療や心理的な面など総合的なアプローチが必要です。
線維筋痛症や自律神経失調症など現在の医療でも、原因が掴みきれない病態はたくさんありますが鍼灸治療や手技治療で楽になっていく方も多くみえます。