鋭い痛みでも鈍痛であっても大きなストレスであり、一刻も早く解放されたいものです。

しかし、痛みにも役割がありメリットもあります。


①痛みを感じることで患部をかばい傷を守る

②痛みをきっかけに自分の生活習慣を見直せる

③痛みを感じることで治療院に通い治癒をはやめる

④痛みを周りに理解してもらうと、本来自分がやるべき仕事や家事をやらなくてよい場合がある。

⑤痛みを訴えることで注目を浴びることができる。気にかけてくれたり心配してもらえる。

それを自分のエネルギーにして生活している方がみえます。

治ってしまうと注目を浴びなくなり特別な存在ではなくなってしまいますから、だいたいの症状は長引きます。

ご本人はあくまで、かわいそうな自分。と思ってしまいますから、それを支えるご家族の方は心身共に疲れ果ててしまいます。




④と⑤は別に「好んで痛いわけでない」と理解しにくい方もみえると思いますが、極々稀にこのような患者さんは存在します。

全体の1パーセント以下といわれていますからほとんどの患者さんにはあてはまりませんので安心してください。

あらゆる病気の原因、要素には心理的要因が存在しているのは事実ですが、生活習慣、生活環境、食生活、加齢、遺伝などの要因をなおざりにし、「 病は気から 」と想念や思考の習慣が病気を作り出した、と安易な結論を下すことは乱暴な考え方であり、苦しんでいる患者さんをかえって傷つけることになりかねないと思っています。

患者さんに病気の責任を押しつけてはならないと思っています。


しかし、自分で気づき受け入れ変える勇気を持つ事で解放される痛みもあると思います



久留米大学医学部の長沼六一先生は 「 痛みに生きる人 」 という概念を掲げ、このように提示しています。

どんな治療も受けつけない患者が存在する。

長年にわたって痛みを訴え続け、その間あらゆる身体的治療に抵抗し、最終的には精神療法的接近も受け入れず、決して消失することのない痛みに苦しむ人々。

と 定義しています。


このような痛みの原因、背景には何が潜むのか。

幼少期の経験や対人関係で生じる怒りや孤立。など想像はできますが単純なパターンでは語れません。

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おくむら

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