2016年から歯科矯正を始めました。

私が歯科矯正をしようと思ったきっかけは、地元の歯医者さんで半年に一回の歯石とりをしている時に、何気なく先生に聞いた一言から始まりました。

「僕のすきっ歯て治りますか?」

先生は 「 ウチでも簡易的に隙間を埋めて目立たなくする事はできるけど、根本的に解決したかったら、矯正歯科専門の歯科医院をご紹介しますよ。

話を聞くだけでもいいので紹介状を書きましょうか?」 と言って紹介状を書いて下さいました。



後日、岐阜市にある歯科医院で話を聞きました。

噛み合わせが深い禍蓋咬合。と診断を受けました。

いわゆる出っ歯で下の歯が上の歯を突き上げることで歯と歯の隙間が開いてしまう。という事でした。

口の模型を使って説明してくださり、大変わかりやすい説明で納得できました。

先生も気さくな方で冬はよく郡上にスキーに行くとおっしゃっていました。



月に一回の通院で良いことと、土曜日の午後も治療していただけるということで、矯正治療をお願いすることにしました。

不安なことは治療中の痛みと、私の年齢でもちゃんと改善されるのか。という点でした。

先生の説明では、痛みは個人差があるけど子供でも我慢できるレベルですよ。
改善については奥村さんの年齢、状態から充分改善の期待ができる。
とのことで安心しました。(最近では大人になってから矯正を始める人も多いようです)


治療初期は睡眠時にマウスピースを噛んで寝ます。
それである程度、理想的な歯並びにしていきます。

これは噛むことで歯に力が加わり動いていくので、思っていたよりも痛かったです。

その後は歯間にゴムを挟んだりして、最終的にはブラケットといってワイヤーを通しての矯正が始まりました。

装着した時はなかなかの違和感を感じましたが、徐々に慣れていき想像していたよりは大丈夫でした。


歯並びは少しづつよくなっていき、歯の隙間はなくなりました。

持続的に外力を加えることで歯の形が変わることを身をもって体験できました。

多少の痛みは感じましたが矯正をやってよかったと思います。


歯は上顎骨と下顎骨という骨に深く埋まって強く固定されています。

その形を持続的な外力によって操作、調整できるという事は日常生活にも応用できます。

O脚や骨盤の歪みは日常生活の無意識のクセが大きく関係していますから、持続的に姿勢を意識することで改善することができます。

歯科矯正を受ける際、先生にこんなことを聞かれました。

「 奥村さんは噛みしめるクセないですか?結構噛む力が強くて噛みしめてますね 」と。

私は思い当たることがなかったのでいまいちピンときませんでしたが、そのことを指摘されてから意識してみると、自分でも驚いたのですが、結構噛んでました。

完全に無意識に。しかも割と頻繁に。

私は何かに集中して作業している時、無意識に噛みしめるクセがあったのです。

クセに気づいて以降、意識して噛みしめないように気をつけることができました。

テレビで噛みグセがある人の特集をみたこともあったし、歯科医の先生に指摘されてもよくわからないくらい、クセとは無意識であり自分は違うと思っていたのです。


頭で理解しているつもりでも、実は本当に理解していないことがある。
歯科矯正を通して、そんなことを思い、学ばせていただくことができました。


メインの矯正が終了してからは整った歯列が元にもどらないように、リテーナーという自分の歯型にあったプラスチックの装置をつけます。

約2年間、食事と歯磨きの時以外は外しません。透明な装置で見た感じ、つけている事に気づかれません。違和感もなく自分で脱着可能なのでストレスは感じません。

いくら良い歯並びになったとしても、その状態を保つには継続した意識が必要である、といえます。

これは接骨院の治療で体を整えても、今までの生活習慣では元に戻ってしまうことと同じです。

悪いクセを見直し続け、よい姿勢を意識しながら生活していく。わかっているつもりでしたが、改めて腑に落ちた感じがしています。


私も患者さんにわかりやすい説明を心がけて、悪いクセなどに気づいていただけるように施術をしていきたいと思っています。

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おくむら

鍼灸接骨院

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